2013/04/12

Ratliff(ラトリフ)のコンサートウクレレレを紹介します!

Editer:Yosuke Hayashimoto (Sonascribe)
Sonascribe林本です!

アメリカの名ウクレレルシアー、Dan Ratliffさんのウクレレをレポートします!

Ratliffさんはもともとギター作りを趣味で行っていて、ある時、友人からウクレレ作りを提案されたのがきっかけで本格的なウクレレルシアーになっていったそうです。

今回紹介するのはスプルーストップのコンサートサイズウクレレで、特にギタリストに向けてデザインされた一本です。
木目を生かした美しいデザインとその中に数々のこだわりが織り込まれています!
そんなDan Ratliff Ukuleleの魅力をお伝えしたいと思います!

トップ板はスプルースです。
ウクレレはコア材で作られることが多いのでスプルースは珍しいですね。
コアはとても固い木で、その特製がウクレレ特有のコロコロとした音生んでいます。
対してスプルースは柔らかく、振動しやすい材で、アコースティックギターに用いられる材です。
このトップ材がサウンドのイメージをぐっとギターに近いものにしています。



バック材はマッカーサーエボニーが使われています。
通常のエボニーとは違う、うねるような杢目がとても美しいですね。
エボニーは固く、音に輪郭とサスティーンをもたらします。
スプルースとエボニーの組み合わせにより、重厚で伸びやかな音が作られているんですね。





通常のウクレレとは違い、弦が裏通しになっていて高いテンションがかかっています。
ピックなどでガシガシ弾いても弦が負けることなくしっかり応えてくれます。
裏通しにしてあることでブリッジ周りがすっきりしていてデザイン的にも良いですね。







そしてこのウクレレで特筆すべき点がフレットです!
本器にはなんとギター用のフレットが打たれています。
ウクレレ用のフレットよりも太く背の高いギター用のフレットを打つことで、強いピッキングをしてもバズらずにしっかりと弦の振動を受け止めてくれます。
前述の裏通しでの高いテンションと相まって、弾き手の要求にしっかり応えてくれるます!

またフレットの背が高いことで指と指板の摩擦が減り、フィンがリング性も向上します。

加えてポジションマークがギターと同じ位置に打ってあります。
ウクレレは10フレットにポジションマークが打ってあるのですが、これがギタリストを大きく迷わせます。
ギターと同じ9フレットにマーキングすることでギターと同じ感覚で弾けるので大変助かります。


ペグは世界的に厚い信頼を得ている日本のゴトー製です。
ハードウェアにもRatliffさんのこだわりが感じられますね。









最後にRatliffさんの遊び心に満ちたデザインを紹介します!

サウンドホールの周りのサークル模様が片方に偏って配置されています。
実はこれがトリックになっていて、ネック側から見るとサウンドホールが浮き上がって、ブリッジ側から見ると窪んでみえます。
Ratliffさんのウクレレはこうしたビジュアル的な面も際立っていますね!
他のモデルも確かなクオリティーと楽しいデザインが一体となったものばかりですのでぜひチェックしてみてください!















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