2011/12/19

Acousphereのレコーディングスタジオを紹介!ホームレコーディングのススメ!

Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

Acousphere奥沢です!

ここ最近、弟子たちの音源の録音が終わり、
僕によるマスタリング作業が忙しくなってきました。
ギターや歌の音色を綺麗に補正して
聞きやすくするだけでなくミックスによって
その楽曲の魅力をふくらましたりするマスタリング。

この作業をよりよく完遂するためには機材も大事です。
今回はAcousphere StudioのMastering Roomの機材と
配線についてレポートします!

まずこちら電源タップ。
アメリカなどで使用する3口の形状のものを使います。
これで余分なノイズなどをアースに流して
よりきれいな電気を確保できるという訳ですね。






しかし日本の電源では冷蔵庫まわりや
洗濯機まわりしかアースがおとせるような形状にはなってません。
そこで活躍するのがこちら。
電源に差し込んでそこのColdラインをアースにして
ノイズや余分な電気を逃がしてくれるシステム。
世界で一番電気規格に厳正なスウェーデンの機器らしいです。
元はホットカーペットの購入の時に知った機器なんですが、
レコーディングでもライブの現場でも大活躍してくれます!

AcousphereのMastering Studioでのメインスピーカーは
こちら、Tuck&Pattiさんにすすめていただいた名器Meyer Sound UPM-1P。
ライブでもマスタリングでも活躍しています
元々は小規模ライブ用のスピーカーなんですが、
ノイズも少なく解像度も高く、自分で購入した数々の
ニアフィールドモニターよりも断然音が良かったので
思いきってこれをメインに据えてしまいました。
普通のスタジオとは明らかに毛色が違うパワフルなサウンド。
音圧に気をつけないといけないのですが、
僕のようにライブで耳を作ってきた音楽家にとっては
イメージがつくりやすいかもしれませんね。
でも、みなさんにお勧めできるシステムではないかもしれませんね。

Meyer SoundのUPM-1Pだけでは低音が足りません。
なのでRolandのサブウーハーと組み合わせて使っています。
低いドラムの音やベースの音など、
空気の押し出してくる感じを再生するには
やっぱりサブウーハーが必要になると思います。
UPM-1Pはバスレフのついてないスピーカーなので、
3Wayのスピーカーと合わせてウーハーを使うときよりも
組み合わせてやすいと思います!

こちらはUPM-1Pの背面パネル!
いかにもプロ用機材って感じでかっこよいのです。
ヒートシンクも外にがっつりついててナイス!

さあ配線ですが、Mac Book ProにつないだSound Interfaceから
出力された音がLRでまずMeyer Soundスピーカーに接続。
その先にバイパスアウトされた信号がサブウーハーに向かいます。
写真はサブウーハーの入力部分。
サブウーハーのクロスオーバーは120Hzと
一番高い所まで振り切って使っています。
UPM-1Pとの組み合わせではこの設定が一番良くて、
ギターの低音の大事な周波数帯域である100Hzの音圧も
余すところなく伝えてきてくれます。
この周波数帯域の調整ができる機能はとても良いですね。
Roland製品は痒い所に手が届いてくれる良いものが多いですね。
いつもお世話になっています!

こちらがMastering Studioの完成全景です。
意外とシンプルですね。
聞きやすい高さまでメインのスピーカーは持ち上げて
机の上に配置しています。
サブウーハーは部屋の真ん中に配置して
空気振動がまんべんなく広がるようにしています。
天井と壁面はSonnexで響かないように加工済み。
無響室にすると特にリバーブの効果などが
わかりやすくなりました。
機材も大事ですが部屋の響きも大事なんですね。

こちらが長年愛用してるサウンドインターフェース。
Motuの8Preというモデルです。
クリアさやフラットさではApogeeやRME製品にかないませんが、
Motu製品の魅力は音の太さ。
レンジも狭目になってることでかえって高周波のノイズも少ないのです。
なのでギタリストにはとても扱いやすい製品ですね。
というか誰にとっても扱いやすいという事かもしれないですね。
おすすめです!
いかかがですかMastering Studioのレポート。
こういう環境が作れるまで僕も何年もかかりましたが、
いまは夢もかなって素晴らしい場所で
素晴らしい仲間たちと音楽を作る環境を持つ事ができました。
これからも自分の作品だけでなく
たくさんの若いミュージシャンたちを支援して
この場所からたくさんの音源を届けてゆきたいと思います。
ひとりでも多くの人の夢が叶う場所であり続けたいですね。
それも自分の頑張り次第ですね。
毎日コツコツと精進してゆきたいと思います!

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