2011/11/20

プリプロ制作をしていて気がついたiPadレコーディングの有用性

Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

久しぶりにMacBookでの本格的レコーディングに復帰した今日。
ちゃんとリリースする作品の制作にとりかかったのでMacBookとLogicというプロ用の環境での作業となりました。
まずはプリプロという下書きのような音源を作るのですが、作業してるうちにあることに気がつきました。

「あれ?iPadの方が作業しやすいのでは?」

そうなんです。
プリプロではもっぱらMIDIデータの打ち込みによる作業が中心。
Logicだとクリックする幅の小さいピアノロールを駆使して打ち込むのですがよく間違えて打ち込んでしまいます。
外部MIDIキーボードなど接続すれば早いし間違えないでしょうが機材が煩雑になります。



でもiPadのGaragebandだと画面にピアノの鍵盤が大きく表示され、まるで演奏するような感覚で打ち込み作業ができます。
クオンタイズをONにしておけば自動的に正確な発音場所にデータが移動されるのでプリプロ制作にはうってつけです。
マウスとポインティングマーカーの組み合わせではできないiPadならではのインターフェースが、効率良く音楽制作をすることを可能にしてくれたのかもしれません。

サンプリングレートの問題やパンチインができない、EQなどのセクションが弱いなどの問題点があるのでリリース作品の録音には僕としては使えませんが、それでもプリプロ制作という点においてはiPad + Garagebandの方が優れているかもしれませんね。
すでに新しい音楽制作環境が始まっているんですね。

ますます本格的なスタジオを使う人は少なくなり、ホームレコーディングどころかモバイルレコーディング、ユビキタスレコーディングという時代になるんでしょうね。
通勤電車の合間や飛行機の中で作曲、編曲、録音という人も現れるのでしょうね。
僕もそんな使い方ができるようにもっと勉強しようと思いました!

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