2011/07/12

基礎中の基礎のイヤートレーニング(EAR TRAINING)

Editor : Yohei Aso (Acoustic Sound Organization)
最近イヤートレーニングの勉強をはじめからやり直してます。家に鍵盤楽器がある場合はいいのですが、持ってない人や出先でも練習したい場合に手元にピアノなどの楽器がなくともiPadやiPhoneの無料アプリで練習できるのでおすすめです。イヤートレーニング用のソフトも有料、無料多々出ているのですが、僕が使っているのはVirtuoso Piano Free3という一般的な鍵盤ソフトです。問題集などは入っていないですが、自分で問題をつくる方が練習になりますので、今回は自分で問題を作ってイヤートレーニングの練習をする方法を紹介します!




イヤートレーニングの練習方法ですが、まず初めて練習する場合は使う音を限定する事をおすすめします。基礎の基礎から始めるときはDO,RE,MIの3つの音をのみを使うといいでしょう。

まずDo,Re,Miの羅列を適当に並べます。例として並べると、

例1 DO,Re,Mi,Mi,Re,Do,Mi,Do,Re,RE,DO,Mi,DO

上記のように紙に書き出して、それを声に出して歌います。音のピッチが合っているかどうか鍵盤で確認しながらやっても良いと思います。全く歌えない人は鍵盤を先に鳴らして、それに合わせて歌うと良いと思います。

Do,Re,Miの3つの音に慣れてきたら、次はFaを増やして4つの音で練習してみましょう。例としては、

例2 Fa,Do,Fa,Re,Fa,Mi,Fa,Re,Do,Fa,Mi,Fa,Re,Fa,Mi,Re,Do

例2だけでなく、自分で適当に紙に書き出して歌ってみてください。練習問題を作るときはいろんなインターバルを含めるように工夫して作ると良いと思います。

慣れてきたら、以下の例のように音を増やしていきましょう。

例3 Do,Re,Mi,Fa,So,Mi,Do,Fa,So,Re,Mi,So,Do
(5つの音のパターン)

例4 Do,Re,Mi,Fa,So,La,So,Fa,Mi,La,Re,So,La,Do
(6つの音のパターン)

例5 Do,Ti,Do,So,Mi,Fa,Ti,La,So,Re,Fa,Mi,Ti,Do
(7つの音のパターン Ti=シ)

全てのパターンに言える事ですが、いろんな音程でためしてみてください。また音のカラーをつかむ事も重要です。たとえばDo,Mi,So,は安定した音で、ReはDoに解決したくなり、FaはMiに、LaはSoに、TiはDoに解決したくなります。歌って試してみてください。鍵盤でルートのDoを鳴らしながら各音を歌って、どれくらい音程が離れているのかを体感しながら練習してみるのも良いと思います。

7つの音まで練習して音程をつかめたらピアノで言う所の白鍵は全てクリアした事になります。白鍵の音に慣れてきたら、チャーチモードの各モード(Lydianなど)に従って♭や#の音を入れて練習してみてください。

音程がつかめて相対音感が鍛えられると、各音のカラーが分かってきて作曲やアドリブ等が上手く出来るようになります。また相対音感は音楽家にはベーシックなスキルですので、是非鍛えていきたいですね!