2011/10/15

2-5-1フレーズ By Chet Bakerをトランスクライブ!(TAB,譜面付)


今回はチェット・ベイカー(Chet Baker)のスキャットからトランスクライブした2-5-1フレーズを紹介、アナライズします。



Editor : Yohei Aso (Acoustic Sound Organization)

上記の譜面のフレーズはチェット・ベイカー(Chet Baker)の後期、日本でのライブのスキャットからトランスクライブしました。分かりやすいようにCのキーに転調しています。コード進行はD-7/G7/CMaj7です。

EX-1

こちらはAマイナーのトライアド(Triad)をつかっています。Dマイナーからの度数で見ると、5,♭7,9thとなり、コードトーンから始まるテンションを含んだインサイドの音使いとなっています。AマイナーはキーCから見た平行調、VI-7ですので、Cメジャー上では常にサウンドします。

EX-2

こちらはDマイナーのトライアドです。II-7上でよく出てくる指使いです。コードトーンの中の音しか使っていません。


EX-3

こちらは低音はAの音にステイしながら、高音がG7の3度の音を狙って動いていくクリシェです。よく使う動きですので、2-5
の5を狙っていく時に使えますので、この音使いを歌えるぐらい覚えてしまいましょう。

こちらのフレーズはいわゆるビバップフレーズです。トランスクライブすると、コードトーンを上手く使ってフレーズを作っていることが分かります。ビバップをやるにはコードトーンが必須ですので、是非覚えてください。

最後に、2-5-1フレーズを覚えるときは、常に歌いながら練習するのをおすすめします。始めは曲中にフレーズを入れ込むと、あまりにもフレーズすぎて浮いてしまうかもしれませんが、歌い込むとそれが自分の中のメロディになるので自然に使えるようになっていきます。是非歌いながら練習しましょう。





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